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【3つのステップで考える!「むくみ」の原因】動画解説

理事長の松本朋樹が、「足のむくみ」の原因と、医師が外来でむくみを診察する際の「3つのステップ」について解説しました。
むくみは年齢のせいだと片付けられがちですが、心臓や腎臓などの重大な病気が隠れていることや、薬の副作用、慢性静脈不全といった様々な原因が考えられます
自己判断はせず、まずはかかりつけ医に相談することの重要性と、自宅でできるセルフケアについてまとめました。


医師は外来で足のむくみについて相談された際、以下の3つのステップで原因を考えます。

ステップ1:重大な病気が隠れていないか むくみの原因として、絶対に見逃してはいけない重大な病気がないかを確認します。

  • 心臓:心不全の初期症状として足のむくみが現れることがあり、息切れや急激な体重増加、夜横になった時の咳などがある場合は要注意です。
  • 腎臓(腎性):塩分や水分の処理機能がうまく働かないネフローゼ症候群などに注意が必要です。
  • 肝臓(肝性):肝硬変などにより、お腹に水が溜まる腹水とともに足や全身がむくむことがあります。
  • 甲状腺:甲状腺機能低下症などにより、押しても跡が残らない非圧痕性のむくみが出ることがあります。
  • 足の血栓:通常片方の足だけが急に腫れたりむくんだりする場合は要注意で、放置すると肺血栓塞栓症という命に関わる病気に発展する恐れがあります。

ステップ2:薬の影響ではないか 上記の重大な病気の頻度は少ないものの、次に多い原因として「特定の薬」の副作用が挙げられます。

  • カルシウムブロッカーと呼ばれる血圧の薬や、ロキソニンなどの痛み止め(NSAIDs)、一部の糖尿病治療薬、甘草が含まれる漢方薬などがむくみの原因になることがあります。原因が思い当たらない場合は、薬の変更や調整を行うことがあります。

ステップ3:慢性静脈不全ではないか 最も頻度が高く、見逃されているケースが多いのが「慢性静脈不全」です。

  • 足の静脈にある逆流防止弁の働きが悪くなり、血液が心臓に戻りにくくなる状態です。
  • 60〜70歳以上である、長時間の立ち仕事をしている、足の血管が浮き出ている、皮膚が黒ずんできた、足がだるい・痛いといったサインがある場合は注意が必要です。

自宅でできるむくみ予防のセルフケア

  • 圧迫:弾性ストッキングを使用する。
  • 挙上(足を上げる):夜寝る際、クッションなどを入れて足を心臓より少し高くする。
  • 足の運動:足首の曲げ伸ばしやふくらはぎを動かす運動を、1日5分程度行う。

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【足のむくみでお悩みの方へ】

動画でもお伝えした通り、「ただのむくみ」と自己判断するのは禁物です。年齢や疲れのせいだと思っていても、その裏には思わぬ病気や普段飲んでいるお薬の影響が隠れているかもしれません。

「夕方になると靴がきつくなる」「朝はいいけれど夜には足がパンパンになる」といった症状でお悩みの方、あるいは「最近急に足が腫れてきた」「息切れや体重増加もある」など少しでも気になる症状がある方は、決して一人で悩まずに早めにご相談ください。

松本内科眼科では、総合診療・家庭医療の専門医が、患者様お一人おひとりの症状を丁寧に診察し、むくみの本当の原因を一緒に見つけ出します。地域の皆さまの身近な「かかりつけ医」として、どんな些細なことでもしっかりとサポートいたしますので、ぜひお気軽にご来院・ご相談ください!

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